各部門の紹介

呼吸器サポートチーム(RST)

呼吸器サポートチーム(RST)とは

医師、歯科医師、看護師、理学療法士、臨床工学技士、薬剤師、栄養管理士、歯科衛生士など、多職種が様々な知識を持ち寄り、院内における呼吸療法・呼吸器ケアが安全で効率的に行われるようサポートするチームです。当院のRSTは平成17年に設立され、当初の医師4名、看護師7名の活動開始から、徐々に多職種から多くの委員が加わり、現在は総勢40名近いメンバーで活動を続け、チーム医療を実践しています。

今までの実績

・在宅酸素療法開始時の導入手順の標準化

・吸入治療薬について、依頼書を用いた院外薬局との連携による、吸入指導と手技の確立

・全身麻酔による手術前の術後肺炎リスク評価と、呼吸訓練やリハビリ介入による予防

活動内容

*回診:院内各部署の依頼に応じ、週1回の多職種による回診を行っています。

特に人工呼吸器が装着されている患者さんでは、早期の離脱・回復が可能となるように、各職種が専門領域の知識や技術を十分に活用して、適切な管理のアドバイスや治療支援を行っています。呼吸器の使用マニュアルや観察項目リストもRSTで作成し、実際の診療に役立てて参りました。また呼吸器管理にかかわらず、呼吸器の病気で入院治療中の患者さんや他の疾患での治療や手術後に呼吸器の合併症をきたした患者さんの相談に乗るなど、幅広く活動しています。

*総会:月1回の委員会では、院内の呼吸療法・呼吸ケアの向上と安全確保のため、目標とする課題によりグループに分かれて活動しています。

近年では、

・能動的な各部署へのラウンドチーム(回診)

・院内のマニュアル整備

・職員を対象としたレクチャー企画

をテーマに各委員が自主的に活動しています。

病院職員の意識を高めるレクチャーは重要と考えられ、最近は動画(e-Learning)も使用して勤務時間の調整に配慮していますが、呼吸管理では人工呼吸器の点検など、実物に触れることも重要と考え、委員会活動で工夫を重ねています。

今後ともRSTによるチーム医療を実践することで、病院スタッフの知識や能力の向上を図り、より質の高い医療提供を目指して参ります。